海外市場進出の重要性

海外市場進出の重要性

国内ECを取り巻く環境は、市場の激化や少子高齢化が進む中で、楽観できる状況ではありません。
一方、世界の人口は伸び続け、新興国の経済伸長は目覚ましく、欧米においてもEC市場は伸び続けています。
テクノロジーの進歩で近くなった海外市場への進出こそ、新たな成長への扉をあける一歩となりえるのです。

日本と世界のEC市場を比較してみると、 EC総取引額が中国は日本の約5倍、アメリカが約4.5倍となっています。
ネット人口でも、アメリカは日本の約3倍、中国では約7倍にまでのぼり、EC市場の規模の違いが明らかです。
中国とアメリカのEC市場規模の大きさに加え、経済成長し続けている新興国のEC市場規模の今後の発展も考えると、これからますます海外進出は重要な経営戦略の1つとなってくるでしょう。

日本・中国・アメリカの越境EC市場規模

2018年度の市場規模を見ていきましょう。

日本は越境ECにおいて、アメリカから2,504億円、中国からは261億円の購入でした。合計では2,765億円となり、前年比7.6%増です。

アメリカは越境ECで日本から8,238億円、中国からは5,683億円購入。合計では13,921億円となり、前年比15.3%
増です。

中国は越境ECで日本から15,345億円、アメリカからは17,278億円購入。合計では32,623億円となり、前年比18.4%増です。

これより、日本の商品は越境ECによって、中国・アメリカからの購入金額が多いのに対して、中国やアメリカの商品を日本への購入金額が極端に低いことがわかります。

中国とアメリカの越境EC市場規模が大きい理由

中国とアメリカの越境EC市場規模が大きい理由としては、前述した通り、まずネット人口が日本よりも多いことが挙げられます。
アメリカのネット人口は日本の約3倍、中国では約7倍にまでのぼります。

また、ネット人口が多いだけでなく、国民の越境ECに対する考え方が日本とは異なります。
日本人は「海外サイトで商品を購入すること」への抵抗があることが調査で明らかになりました。
越境ECで買い物をしない理由を尋ねた調査によると、
「事業者が信頼できるか分からない」
「料金の決済に不安がある」
「商品の品質に不安があるため」
「模倣品、偽造品である可能性がある」
という声が多く聞かれました。
中国とアメリカではそうした不安な声が少ないため、市場規模が大きく拡大し続けているという見方もできます。

中国人が越境ECを利用する理由

中国人に越境ECを使う理由を聞いた調査結果によると、回答が多い順に
「商品の品質が保証されている(正規品)」
「低価格」
「国内で入手できない」
「好きなブランドがある」
「品ぞろえが豊富」
「海外で購入し、リピートしたいから」
となっていました。
正規品を求める声が多かったのは、偽物が多く出回る中国ならではといったところでしょう。

アメリカ人が越境ECを利用する理由

アメリカ人に越境ECを使う理由を聞いた調査結果によると、回答が多い順に
「比較的安い価格で商品を購入できるため」
「好きなブランドや商品が国内で購入できないため」
「国内にはないユニークな商品が欲しいため」
「商品の質が高いため」
などの理由が並んでいます。
アメリカ人も中国人がECを使う理由と同様に質の高い商品を求めるケースと、安さを求めて越境ECを使うケースが多いようです。

今後の日本・中国・アメリカの
越境EC市場規模予想推移

経済産業省のレポートから2018年から2022年までの市場規模推移の予測を見てみましょう。
日本が2018年にアメリカと中国から購入した合計金額の2,765億円に対し、2022年は3,154億円と1.14倍の成長が予測されています。

一方、2018年にアメリカが日本と中国から購入した金額が13,921億円だったのに対し、2022年は23,531億円と1.69倍の成長を予測しています。
中国に関しても2018年にアメリカと日本から購入した金額が32,623億円だったのに対し、2022年は53,456億円と1.64倍の成長予測です。

もちろんこのデータはあくまでも予測なので、法規制や為替の変動、各国の事情によって変わる可能性があり
ます。
参考程度でご確認ください。