中国のEC市場規模とは

中国のEC市場規模とは

世界最大のEC事業規模を誇る中国。
数字で見ると、2位のアメリカと比べ3倍近くの規模です。
利用者率は今後もますます増えていくと考えられています。

中国で日本の商品は売れやすい!?

中国から日本に訪れた観光客が日本製品を大量に購入する「爆買い」は、2015年の流行語大賞にも選ばれるほど話題になりました。
しかし、近年ではインバウンドの購入額よりも、越境ECを使って購入する金額の方が上回っているというデータが報告されています。
もちろん、日本に観光で訪れた際に手に入れた商品を気に入って、帰国後に越境ECを使ってリピーター購入する消費者も多いといえるでしょう。

日本の商品だからといって必ず売れる訳ではありません。
「質のいい商品を購入したい」という思いが強い中国の消費者は、良質な製品であれば国内外を問わずに購入する傾向にあり、日本のものでは美容関連商品やデジタル製品の人気が高くなっています。

中国のEC市場の特徴

中国のEC市場には、日本とは異なる特徴がいくつかあります。ここでは主な2つの特徴について解説します。

アリババグループが市場をほぼ独占

中国のEC市場は、国を代表するテクノロジー企業であるアリババグループがほぼ独占している状況です。 アリババグループが運営する代表的なECプラットフォームに「Tmall(天猫)」があり、2020年時点の中国のEC市場において約50%ものシェアを獲得しています。第2位の「京東(JD.com)」(15.9%)や第3位の「pinduoduo(13.2%)」と比較すると、アリババグループの影響力の大きさがわかります。

越境ECで中国のEC市場に参入する際は、知名度の向上や売上拡大も見据え、アリババグループの運営するECプラットフォームに参入することを積極的に検討しましょう。

モバイル決済が主流

中国のEC市場における決済手段は、モバイル決済が主流となっています。利用される決済手段は「Alipay」と「WeChat Pay」が2大勢力となっており、中国市場に参入する場合は対応が不可欠です。

中国の越境ECで気を付けるべきポイント

2019年1月より、中国では越境ECに関する制度が改正されました。
そこで気をつけるべきポイントをご紹介します。

ポジティブリスト

越境ECで取り扱うことのできる商品をまとめたポジティブリストが公開されています。
リストに掲載されていない商品に関しては一般貿易とみなされるため、関税などの税金が発生してしまいます。

取引限度額

越境ECを使って購入する際に設定されていた、1回ごとの取引額及び1年を通しての合計額が引き上げられました。
2020年1月現在では下記の通りです。

  • 1回当たり・・・5,000元(約80,000円)
  • 年間・・・26,000元(約430,000円)

限度額を超えても購入することは可能ですが、その場合は一般貿易とみなされ課税されます。

食品への規制

東日本大震災後、中国では日本の食品に関して厳しい規制が設けられています。
輸入停止措置が取られているものもあり、輸出する際は日本政府が発効する証明書が必要です。

税制の違い

国ごとに税制も異なるため、中国での越境ECに進出する際は、税についても理解しておくことが必須です。

直送モデルの場合

消費者に直接商品を発送するモデルのことを指します。
送料が高くなってしまう可能性もありますが、保税倉庫で保管しない分、課税されるのは「行郵税」のみです。
また、50元(約800円)未満であれば免税されます。
比較的小規模の越境ECであれば、直送モデルを利用するのもおすすめです。

保税区モデルの場合

中国国内にある保税倉庫に商品を保管し、消費者からの注文が入るとそこから出庫されるケースです。
国内から発送されるので、消費者までスピーディーに荷物を届けられるほか、送料も抑えられるので消費者にとってメリットが多いといえるでしょう。
しかし、保税区モデルの場合は「関税」や「行郵税」「増値税」のほか、「消費税」が課税される場合も。
規模の大きな越境ECや人気商品などについては、保税区モデルを活用した方が良いでしょう。

化粧品類の税制に新しい動きが!

中国では越境ECを利用するユーザーが多い分、税制などについても幾度も改訂が行われています。
化粧品類は2016年に消費税が引き下げになりました。
今後も変更される可能性があるので、税制については常にチェックしておきましょう。

中国における越境ECの始め方は3パターン

中国における越境ECの始め方は3パターン

越境ECを始める際はいくつかの方法があります。
ここからは、大きく3パターンに分けて、それぞれの詳細をご紹介します。

自社でWebサイトの構築

海外のECサイトに出店するのではなく、自社でWebサイトを構築する場合、自由度の高いサイトをつくることが可能です。
しかし、サイトを周知させるためのプロモーションを独自に行わなくてはいけません。
中国のマーケティング特性、経済状況を常に把握しておく必要があり、中国語に対応することも必須です。

海外販売機能の利用

現地の越境ECサイトに委託出店する場合、中国法人を設立する必要もなく越境ECを始められます。
日本国内の越境ECサイトもありますが、認知率などを考慮すると現地の越境ECサイトの方がいいと
いえるでしょう。
比較的手軽に始められる分、月々の手数料が発生します。

代行業者のサポートを利用

日本国内の代行業者はもちろん、中国の販売代理店に依頼することも可能です。
業者によってサポート範囲は異なりますが、自社でサイトを構築する場合も、国内外の越境ECサイトに出店する場合でも、運営を代行してくれます。

中国の越境ECでの注意点

国ごとに流通の仕組みは異なります。
そこを理解しておかないと、商品の注文が入ったとしても、消費者に届くまの間に予期せぬトラブルが発生することも。

発送のエラーが起きやすい

中国ではECサイトを利用して商品を購入を利用するユーザーが多く、物流事情も常に進化を続けています。
しかし、ECサイトの利用率が急激に伸びた結果、物流に携わる人手が不足し、指定の時間に荷物が届かないほか、消費者に届いたときには荷物が破損してしまっているなどのトラブルが発生することもしばしば。
日本とは仕組みが異なることを念頭に入れておきましょう。

中国語対応が必要

中国で越境ECを始める場合は、中国語対応も必須になってきます。
中国語ができ、文化や消費者の傾向を理解している人員の確保、サポート体制を整える必要があります。

中国の越境EC成功のポイント

中国で越境ECを成功させるためには、EC市場を理解したうえで戦略を立て、高品質な物流サービスを提供する必要があります。ここでは、中国の越境EC成功のポイントについて解説します。

EC市場を理解した上での戦略が重要

あらゆる国の越境ECにいえることではありますが、参入先のEC市場を十分に理解したうえで、現地に適した戦略に基づいたEC運営を行うことが大切です。

前述の通り、中国市場はアリババグループが市場の大半を占めているため、中国におけるECの売上拡大を目指すのであれば、アリババグループの関連プラットフォームへの進出は避けては通れません。
また、中国では顧客対応にチャットをメインで使用する傾向があります。そうした日本のEC市場とは異なる側面を理解し、入念な運営計画を立てることが求められます。

高品質な物流サービスの提供

越境ECにおいては、日本国内の配送に比べて顧客に商品が届くまでのリードタイムが長くなりがちです。少しでもスムーズに顧客のもとへ商品を届けるためには、商品の保管・注文処理・流通加工・梱包・配送などの一連の処理を、万全のクオリティでこなせる環境を整える必要があります。
場合によっては越境ECに強い業者へのアウトソーシングも検討し、安定的で高品質な物流サービスを実現しましょう。

まとめ

今後も成長を続けていくことが期待されている中国の越境EC。
利用者が多い分、健全な運営をするために、中国内での税制や規則が頻繁に変更されます。
越境ECを活用したビジネスを展開するためには、中国内の動向を常にチェックしておくことが必須と
いえるでしょう。

エスプールロジスティクスが提供する越境ECサービスプラン

エスプールロジスティクスでは、越境EC展開の支援サービスとして、
「越境進出ワンパッケージサービス」「現地進出プラン」の2つをご用意しております。

関連するコンテンツ