労働慣行(雇用・労使)労働慣行(雇用・労使)

人事・福利厚生

当社グループでは、従業員の継続的な成長を支援し、一人ひとりが望むキャリアや生き方を実現できるよう、以下の3つの柱を軸にした人事制度を構築しています。

  • ・多様な働き方を実現可能とするキャリア体系
  • ・魅力ある人材へと成長するための行動評価体系
  • ・パフォーマンスに応じた公正な処遇(ペイ・フォー・パフォーマンス)の実現

  • これらを通じて、従業員一人ひとりが主体的にキャリアを築き、いきいきと働ける環境づくりを進めています。

    社員の生き方を支援するキャリア形成支援制度

    当社グループでは、従業員一人ひとりの考える生き方やキャリアを尊重し、その実現に向けて、複線型キャリアコースや各種制度を整備することで、会社と従業員の相互成長を目指しています。
    さらに、キャリア形成の過程で生じる価値観やライフステージの変化にも柔軟に対応できるよう、常に従業員の意向や状況を把握できる仕組みを構築しています。必要に応じて、新たな制度の創出や見直しを行うことで、誰もが自分らしく働ける環境づくりを推進しています。

    取り組み事例
    • 複線型キャリアコースの設置

      社員の働き方やキャリア志向に応じて選択できる、複線型キャリアコースを設けています。

      キャリアの志向に応じたコース
      カンパニーコース:各事業会社の推進を担うコース。
      グループコース:外部環境の変化に対応し、事業変革や新規事業開発を行うコース。

      働き方の希望に応じたコース
      マネジメントコース:組織運営や事業開発に携わるコース。
      プロフェッショナルコース:専門知識・スキルを活かして業務を推進するコース。
      アソシエイトコース:社員のサポート業務に特化したコース。

      これらのキャリアコースは、社員が自身の価値観やライフステージに合わせて柔軟に選択できるよう設計されており、長期的なキャリアビジョンの実現と会社との相互成長を目的としています。

    • 永年勤続表彰制度

      社員の長期にわたる勤務に対し、企業文化形成と事業促進に対する功労に感謝の意を込め、5年ごとに表彰を行う制度を設けています。表彰時には勤続年数に合わせた特別賞与と有給休暇が付与されます。
    • 定年後再雇用制度

      定年を65歳と定めていますが、社員の健康状態や就労意欲に応じて、最長で70歳まで勤務できる再雇用制度を設けています。
    • 複業支援制度

      社員のキャリア形成や生活を支援することを目的に、一定の条件(競合避止、過重労働禁止、新卒入社5年以上など)を満たした場合、複業を許可する制度を設けています。
    • 資格取得支援制度

      各事業会社が認定する資格を取得した社員に対して、取得にかかる費用の一部または全額を補助する制度を設けています。この制度を通じて、社員が専門的な知識やスキルを習得することで、事業の可能性をさらに広げるとともに、自身の市場価値の向上にもつながることを目的としています。
    • ブーメラン制度

      ブーメラン制度

      創業当初から、退職した社員が再び戻りやすい環境と文化を大切にし、「ブーメラン制度」を設けています。退職理由を問わず、多くの元社員が復職を果たしており、復職後に役員として活躍する例もあります。キャリアの選択を尊重し、再び挑戦したいという思いを受け入れる柔軟な風土が、制度とともに根付いています。
    • 個人の資産形成支援

      個人の資産形成支援

      当社グループでは、退職金制度を設けていません。その理由は、貨幣価値が時の経過とともに変動するため、将来にわたって約束した金額の価値を確保できない可能性があること、また、定年まで勤め上げなければ退職金の権利を十分に行使できないという構造的な課題があることによるものです。
      その代替として、持株会入会奨励制度を導入しており、入会時には拠出金に対して100%の奨励を付与しています。これにより、社員一人ひとりの長期的な資産形成を支援するとともに、経営への参加意識や当事者意識の向上を図っています。

    社員のライフイベントを支える各種制度・支援

    当社グループでは、従業員のライフイベントによるキャリアへの影響を最小限に抑え、復帰後もキャリアが途切れることなく継続できるよう、多様な働き方を支える各種制度を整備しています。
    中でも妊娠・出産・育児といったライフイベントについては、体調や家庭の状況が一人ひとり異なることを前提に、個別のケースに応じた柔軟な対応を行うことで、従業員が安心して働き続けられる環境づくりに努めています。

    取り組み事例
    • 短時間勤務制度

      多様な働き方を可能にする仕組みのひとつとして、短時間勤務制度を導入しています。
      ライフイベントなどによって生じる時間的な制約に応じて、週3日勤務や1日5時間勤務など、柔軟な働き方が選択できる制度であり、実際に多くの社員がこの制度を活用しています。
    • 産前産後のキャリアサポート

      産前産後における体調の変化や、出産・育児を支える家庭環境は、一人ひとり異なります。そのため、状況に応じて専門の人事担当者が丁寧にヒアリングを行い、社員の希望やライフステージに合わせて、勤務地や仕事内容の変更など柔軟な対応を可能な限り実施しています。
      また、育児休暇は雇用形態を問わず取得可能であり、誰もが安心して出産・育児とキャリアを両立できる環境づくりを推進しています。
    • 慶弔見舞金制度

      社員の結婚や出産といった慶事にはお祝い金を、また近親者のご逝去などの弔事にはお見舞い金を支給しています。従業員のライフイベントに寄り添い、気持ちに応える制度として運用しています。

    生活賃金への支援

    当社グループでは、最低賃金の遵守はもちろんのこと、従業員が働きがいを持って活躍できる賃金水準の維持に努めています。さらに、より高い水準での「ペイ・フォー・パフォーマンス」の実現を目指し、人事制度の定期的な見直しや、報酬制度の改善を継続的に行っています。こうした取り組みを通じて、従業員の所得向上とモチベーションの向上の両立を図っています。

    結社の自由・団体交渉

    当社グループでは、現状企業別労働組合は組織されていないものの、全従業員に対し、憲法の定めるところの「結社の自由」と「団体交渉」を尊重しています。また、日本においては労働基準法に基づき、事業所ごとに従業者の過半数を代表する者(過半数代表者)との間で「時間外・休日労働に関する協定」(「三六協定」)を締結しています。本協定は、管理監督者を除くすべての従業員に適用されます。

    従業員エンゲージメント

    従業員の「やる気・やりがい」「満足度・納得性」「従業員エンゲージメント」を継続して高めていくことが企業価値向上につながると考え、毎年従業員アンケートを実施しています。併せて、現状把握と職場環境改善を目的に、毎年エンゲージメントスコアを集計し、組織ごとに分析のうえ、個々の課題解決・改善に取り組んでいます。

    ※eNPS(Employee Net Promoter Score)の数値をもとに独自で集計

    ボランティア活動への参加促進

    エスプールグループは、多角的な事業展開を通じて、数多くの自治体の皆様と地域協定を締結しながら、地域社会への貢献を事業として行っており、同時に、事業と密接に関わりのある地域社会において発生する災害への復興支援として、様々な施策に取り組んでいます。
    特に、災害が発生した地域に対するボランティア活動については社内で制度を定め、災害発生時には人員を招集して現地に派遣し、求められる活動を地域の皆さんと行うとともに、活動に必要な物品の提供や復興支援として必要な物資の提供を行っています。